ファンタスティックな版画作品の制作にとどまることなく、本の装丁やアクセサリーブランドの展開、公共建築へのパブリックアート作品の設置、立体作品制作や家遺贈とのコラボレーション、果てはCM出演やテレビ番組のコメンテーター等々、縦横無尽に表現活動を展開している版画家・山本容子(1952-、埼玉生まれ、大阪育ち)の、四国初となる大規模な回顧展を開催いたします。京都市立芸術大学在学中からその強烈な個性が注目を浴び、精力的な作品の発表や数多くの受賞を重ねながら、その表現世界は現在にいたるまで大きく膨らみ続けています。その根底に常にあるのは「つくることの楽しさ」。「ものや職人技に対するいとおしみ」であり、その表現過程をこころから楽しもうとする山本容子の輝くばかりの明るさは多くの人々を惹きつけて止みません。今回の展覧会は初期の版画作品から多くの装丁本、アクセサリー、立体作品等々、彼女の代表作品が一堂に展示され、山本容子による、まるで遊園地のような楽しい空間が出現します。ぜひ、この美術遊園地へご家族連れで遊びにいらしてください。