ちひろ美術館は、1977年に東京・練馬のいわさきちひろの自宅の一画に開館した、世界で最初の絵本美術館です。開館当初から絵本の原画の保存や研究、公開に取り組み、1980年代半ばからはじまった世界各国の絵本画家たちの作品のコレクションは、現在33の国と地域の203人の画家による約26750点にのぼります。本展では、ちひろと世界の絵本画家の選りすぐりのコレクション約120点(内、ちひろ作品は約50点)を展示するほか、現在の東京(2002年リニューアル)と安曇野(1997年オープン)のちひろ美術館を設計した建築家・内藤廣による建築、開館からの38年の歩みなど、さまざまな角度から、“まるごと”ちひろ美術館を紹介します。