ルーシー・リー(1902~1995)はウィーンに生まれ、のちにロンドンに移住し活動した陶芸家です。轆轤(ろくろ)によって生み出される優美で緊張感のあるフォルム、象嵌 (ぞうがん) や掻 (か) き落としなどによる独自の文様、釉薬のあたたかみのある色調、それらの作品が放つ繊細でありながら凛とした存在感は、多くの人々を魅了し続けています。
本展はルーシー・リーの没後20年を機に、初期から晩年に至る約200点の作品で彼女の足跡を辿り、その魅力と全貌に迫ろうとするものです。ルーシー・リーならではの造形世界をどうぞお楽しみください。