ごあいさつ
近年、美術の表現は多様化の一途をたどっています。表現手段や展示法はますます多彩になり、ジャンルの境界を自由に往き来して、次々に新しい表現が生み出されています。そうした美術の状況を反映し、また美術界において情報化やグローバル化が進む中で、広く世界に眼を向けて国内外の美術展に作品を出品するなど、活発な創作活動を展開する三重ゆかりの若い作家も少なくありません。
三重県立美術館では、1982年の開館以来、機会をとらえて三重ゆかりの作家を個展やグループ展などで紹介してきました。本展では、前途有望な三重ゆかりの若手作家の作品を展示して、その活動の様子を紹介します。
本展覧会は、新進作家の活動を支援するととともに、芸術家を目指そうとするこの地域の若い世代と芸術に関心を寄せる人々に刺激を与え、あわせて21世紀における造形表現の可能性を探ることをめざしています。