「人はどんなに偉くなっても、やがて忘れられる。
そこへいくと、古代の第一級の美術品はずっと後世に残る。
自分が集めたものを、未来の人々に鑑賞してもらう。これが私の夢ですよ」
松岡清次郎
昭和50(1975)年、東京・新橋にて産声を上げた松岡美術館は、おかげさまで本年、創立40周年を迎えました。これもひとえに多くのお客様のご支援の賜物と、感謝しております。そこでこの1年は、約1800点の松岡コレクションの中から、お客様からのリクエストの多かった作品を選出し、ご紹介する「わたしの好きなシロカネ・アート」展を開催してまいります。また、美術館の40年の歩みや、コレクター松岡清次郎についても、さまざまなエピソードや思い出の場面などを織り交ぜご紹介いたします。
第3回目(Vol.3)は、2007年から2014年までの8年間にうかがったアンケートから、いままで展示機会があまりなかったため、順位こそ低いもののお客様の心に残った、古代オリエント遺物、東洋の陶磁器と玉器、日本とヨーロッパの絵画を展示いたします。懐かしい作品、愛着のあった作品、との再開がかなうかもしれません。どうぞごゆっくりとお楽しみください。