ウィーン美術史美術館は美術品の収集に熱心だったハプスブルク家の400年の歴史的王宮コレクションを中心とするもので、ヨーロッパ絵画の名作がそろったハプスブルク家の力量を示す大絵画館として知られています、中でもルドルフ二世収集のデューラー、ブリューゲルの作品群、フェルナンド二世の子レオポルド・ヴィルヘルム公収集によるオランダ、フランドルの名画とヴェネツィア派の作品群は定評があります。
本展ではこの収集の特長にもとづきルネサンスからバロックにかけての16~17世紀のヨーロッパ絵画の全体像を見わたせる構成となっており、イタリアルネサンスと北方ルネサンスとの興味深い対照や、レンブラント、ルーベンス、ベラスケスの三巨匠を含むバロック絵画の枠を味わって頂ける同館所蔵作品展の決定版といえます。