ていねいな暮らしと道具展では、市民のみなさんから寄贈された昔の道具から人々の知恵や生活の苦労などを知ります。新たに収蔵された資料をはじめ暮らしの道具を展示します。
たとえば湯たんぽは、冬の寒い夜に寝床などに入れて使われました。陶器やブリキでできており、朝は湯たんぽのまだぬるい水で、顔を洗いました。やがて電気あんかが登場し、電気で温めるものに変わりました。最近は、またプラスチック製の湯たんぽがよく使用されています。また、洗濯板でひとつひとつ手作業で行っていた洗濯は、戦後、電気洗濯機が登場し、飛躍的な変化をとげます。
道具の移り変わりをながめると、暮らしのたいへんさの中に知恵や工夫があったことがわかります。展示をご覧いただき当時の暮らしを見つめ、気づいた気持ちを普段の日常の中へ持ち帰っていただければ幸いです。
展示数約20点。