「最上川」シリーズや「吾が窓」シリーズなど、東北人の造形感覚を縦横に発揮した骨太の水墨画で知られる小松均が誕生して2001年1月で100周年を迎えるのを記念して開催します。
山形県出身の小松均は、京都・大原で自給自足の生活をめざし、白い髭をたくわえたその風貌から「大原の仙人」の名で親しまれました。青年時代の徹底した写実表現を経て、戦後は、現場制作に徹した新しい水墨画の創造に情熱を傾けました。
故郷・山形の母なる川「最上川」を描いた、壮大なスケールの連作を含む約60点の代表作によって、その生涯をたどります。