昨年、成田芸術の画業を巡る初の回顧展『風景の神秘を見つめる 成田禎介展』が池田20世紀美術館(2013年10月7日~2014年1月7日まで)で開催されました。本展は先の展覧会を、成田禎介氏の地元であるここ相模原で実現させたいという思いから、「芸術を鑑賞の側面から捉え、相模原の街をアートで紡いでいく」活動体である相鑑舎が主催し、相模原市が共催するかたちで構想された企画展です。
本展では、成田氏が国内外を訪ね描かれた大型の油絵(相模原市収蔵作品含む)約20点を中心に、版画やスケッチを加え、自然の象徴的な現れを、多様な色彩で丹念に翻訳する氏の技巧とその眼差しの在り方をご体感いただくとともに、大型UV出力により再現されたアトリエの風景をご紹介致します。2008年に相模原市文化表彰を受賞し、名実共に相模原を代表する画家、成田禎介氏の描く透明感溢れる静謐な世界を是非ご高覧ください。