「アンパンマン」の生みの親として知られる、やなせたかし(1919-2013年)。漫画家として本格的に創作活動を始めたのは、1953年、34歳のときでした。はじめて「アンパンマン」を発表したのは、それから20年後、54歳のとき。この「愛と勇気のヒーロー」は徐々に人気を集め、今も、世代を超えて愛され続けています。
やなせの活動範囲は幅広く、その他にも、作詞や作曲、雑誌編集といった、さまざまな分野で活躍しました。
本展では、やなせたかしが遺した数多くの作品のうち、約200点を展示し、60年にわたる創作活動の歩みをご覧いただきます。作家人生の出発点となった4コマ漫画をはじめ、「アンパンマン」となかまたちを描いた絵本原画や巨大アクリル画、墨彩詩画、雑誌『詩とメルヘン』の表紙原画などを通して、あたたかくユーモアにあふれた、やなせの多彩な世界をお楽しみください。