福士朋子は、コマ割りや発話などマンガの文法を巧みに取り入れて、ホワイトボード上に、日常のちょっとした場面を描きます。ホワイトボードは、メッセージを伝えるという目的のために、書く/消すことが簡単にできます。すぐに消されてしまうメッセージのように、私たちの心に去来する思いを描き留めることで、普段は表立って見えない、深層にある意識や批評精神を浮き彫りにするのです。
今回は、公開制作室、そして美術館に対する福士朋子の楽しい「気づき」を、館内のさまざまな場所で作品化していきます。ホワイトボードペインティングの制作も行われます。ぜひご覧ください。