新宿区弁天町に居住したガラス工芸の巨匠岩田藤七・久利親子の作品30数点を公開。会場は新宿歴史博物館 地下1階 企画展示室。入場無料。毎月曜日休館.
岩田藤七(1893~1980)は東京美術学校(現東京芸術大学)卒業後、昭和2年(1927)葛飾区小菅町にガラス工房を設置し創作を活動する。作風は独創的な造形と原色を基調とした色彩に彩られたもので、昭和46年(1971)文化功労者に選ばれている。
藤七の長男久利(1925~94)は東京美術学校在学中から作品を日展に出品し、連続入選している。病魔と闘いつつ創作活動し、昭和47年(1972)日本ガラス工芸協会を設立し初代会長に就任した。作風は優美なフォルム、落ち着いた色調に金をあしらうなど重厚なもの。昭和57年(1982)日本芸術院賞受賞。岩田ファミリー(藤七・久利・久利の妻糸子)の作品はニューヨーク・メトロポリタン美術館に収蔵されている。
岩田久利本人並びに遺族等から寄贈・購入した作品30数点を一挙公開する。