タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムでは、9月20日(土)から10月18日(土)まで、マーク・ボスウィック個展「Abandom Reverie`」を開催いたします。1966年にロンドンに生まれ、現在ニューヨークを拠点に活動するボスウィックは、これまで『Purple』や『i-D』といった雑誌へのコントリビューションや、数々のファッション・ブランドとのコラボレーションで注目を集めてきました。その活躍と才能はファッション写真の領域にとどまらず、近年では様々なジャンルの枠を超え、写真、音楽、映像、詩など多彩なメディアでの表現に挑戦し続けています。
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムでの初の個展となる本展では、作家がこれまでに撮影した写真作品を、自身が書き下ろした詩(朗読協力:花代)や音響とともに再構築し、スライド映写作品として発表いたします。光を追い、その光がもたらす偶然性を取り入れた彼の写真作品は、自然に導かれるように人生の真実を探求する詩の言葉と重なりあい、スライド映写という手法を採ることで、作家の世界観がさらなる光を通して鑑賞者と共有されます。暗闇から立ち現れる光は次第に色鮮やかなイメージへと変化し、自由な意思をもつように形を変えながら、やがて静かに暗闇へと帰っていきます。
「光と時間の関わりとのコラボレーション」
イメージは夢の中のように自らの意思で現れる
透明性が夢の中で自身の投影として生じるように
未知の世界へと繋がる道 支配されるすべてから逃れる手段
不確かな感情が共有される経験になり 振動はやがて道となる
未知へと繋がる道では 自然が自己を破壊し
自身の逸脱と無秩序 奔放な夢想への欲求を駆り立てる
官能的な場所へと逃れるために……
マーク・ボスウィック
本展の会期に合わせ、IMA CONCEPT STORE(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F)では、同シリーズからの写真作品とインスタレーションが展示されます。写真・映像制作から自由な発展を見せるボスウィックの作品世界をこの機会に是非ご高覧ください。また、オープニング・レセプションに合わせて作家がニューヨークより来日し、ライブ・パフォーマンスおよび作品集『Abandom Reverie`』のサイン会を行います。