日本を北から南まで取材して、「ふるさとの風景」を描き続けている画家・原田泰治。
「どんなに大変な旅でも、日本が失い、忘れかけている様々な風景や暮らしが、疲れをいやし、絵心を奮い立たせ、それは感動の旅へと変わっていく。」といい、74歳の現在も取材旅を続けています。こうして描き続けてきた作品からは、日本の昔ながらの美しい文化をたくさん見つけることができます。
今展では、そんな原田作品の中から「手しごと」をテーマに作品を選びました。その地の伝統工芸でありながら現在では一軒しかない工房や、職人だった旦那さんの後を継いで技術を一人で守り続ける夫人など、時代の波に押されながらも守られてきた伝統文化の数々。四季折々の行事とともに育まれてきた温もりあふれる「手しごと」の世界を、原田泰治の絵とそこに描かれた民芸品とともにご覧頂きます。