平野美術館は平成元年の開館以来、浜松市や静岡県に関連した作品、地域にゆかりのある作家の活躍を展覧会で紹介するなど、「街に開かれた美術館」として活動を続けてまいりました。そして、平成23(2011)年には、浜松市の100年を振り返るとともに、浜松市出身の作家たちの活動をご紹介した企画展「浜松の作家たちⅠ」を開催し、皆さまから好評をいただきました。今回は浜松市から地域を広げ、遠州にゆかりのある作家たちの作品を、当館所蔵作品に加え、作家及び収蔵家から方からお借りした作品も併せて展示いたします。
本展覧会では、日本画、洋画、版画、彫刻、工芸といった様々な分野の作品が一堂に会します。ひらがなをモチーフにし、独自の線と面の世界を表現する洋画家 川邉耕一や、板材を張り合わせて彫刻し、軽快でありながら存在感のある作品を生み出す作家 見崎泰中をはじめ、日本画家 野島青茲、版画家 柳澤紀子、日本刺繍作家 河合勘二などの作品をご紹介いたします。
ぜひこの機会に、遠州にゆかりのある作家たちの活躍を知っていただき、芸術を身近に感じていただければ幸いです