- タイトル等
美を見抜く、そして伝える。
- 会場
- 東京国立博物館
東洋館5室
- 会期
- 2014-05-27~2014-10-13
- 休催日
- 月曜日(ただし、7月21日(月・祝)、8月11日(月)、9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)は開館。7月22日(火)、9月16日(火)は休館)
- 開催時間
- 9:30~17:00
※特別展開催中の金曜日および6月24日(火)~7月7日(月)と10月4日(土)、5日(日)は~20:00、土・日・祝・休日は~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
- 観覧料
- (税込)
一般 620円(520円) 大学生 410円(310円)
総合文化展料金でご覧いただけます。
※( )内は20名以上の団体料金。 ※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。 ※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は総合文化展について無料。入館の際、年齢のわかるものをご提示ください。※特別展は別料金。
- 協賛・協力等
- 企画協力/常盤山文庫 (ときわやまぶんこ) 中国陶磁研究会 出品協力/常盤山文庫、アルカンシエール美術財団、繭山龍泉堂 (まゆやまりゅうせんどう) ほか
- 概要
中国陶磁の象徴として、白磁とならび称される青磁。窯の中の焼成条件によって発色に変化が生じ、還元炎 (かんげんえん) 焼成 ※1 では青色、酸化炎 (さんかえん) 焼成 ※2 では黄色を帯びます。三国時代(220~280)、江南 (こうなん) 地方において完成し、1000年を超える永きにわたり発展を続けました。そして宋 (そう) 時代 (960~1296)、青磁は皇帝御用の「官窯 (かんよう)」をもって極みに達します。その魅惑的な美しさは、玉にも、また天の青にもたとえられてきました。中国の青磁に永く親しみ、すぐれた伝世品を有する日本では、この究極の青磁「官窯」をどのように考えてきたのでしょうか。
※1 空気を遮断した環境での焼成 ※2 空気を十分に供給した環境での焼成
本年、特別展「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」にて、清の宮廷に伝わった貴重な北宋汝窯 (じょよう)、南宋官窯の青磁が公開される運びとなりました。そこで特集「日本人が愛した官窯青磁」では、国内所蔵作品を通して、日本における官窯研究の歴史をたどります。
20世紀初頭、清 (しん)(1644~1912)が崩壊し、歴代王朝の文物を集めた宮廷コレクションの存在が世界に明らかになります。宋の官窯青磁に関する研究は、欧米や中国ではこの清の宮廷コレクションを中心に進められました。
一方、日本は古来中国の青磁を大量に将来し、守り伝えてきた文化的土壌を礎に、独自の研究を展開してきました。その鋭い眼で見いだされた作品のなかには、今日においてなお未発見の窯の存在をうかがわせるものも含まれています。
永い時を超えて奇跡的に伝世した貴重な青磁、そしてこれらに格別の美を見いだした日本人の眼をどうぞお楽しみください。
- イベント情報
- 講演会
9月6日(土)
世界で日本にしか伝わっていない「米色青磁」など、国内所蔵の名品を通して、日本独自に進められてきた官窯青磁研究についてふりかえります。
13:30~14:15
「特集 日本人が愛した官窯青磁と横河コレクションについて」
講師:三笠景子 (当館研究員)
14:15~15:00
「米内山陶片と米色青磁」
講師:佐藤サアラ (常盤山文庫主任学芸員)
※13:00開場 (予定より早める場合もあります)。会場は平成館大講堂、定員380名 (先着順)、聴講無料 (ただし、当日の入館料が必要)
- ホームページ
- http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1672