日展会員で審査員もつとめた現代日本画家佐々木曜先生(東京在住)は、二十歳の時「絵を描くことによって一生人を高めゆく修行をやる」と決意して画の道に入ります。山田申吾、高山辰雄に師事、日展には昭和44年初入選、以後何度か特選を受賞しています。
当館では平成15年特別展「《游の会》飛翔する12人のアーティスト」でご出品いただき、静謐な画面の中に強靭な意志を感じさせる作品を鑑賞することができました。佐々木先生は、絵は理解するものでなく感じるもの、つまり料理と同じように「絵は味わうもの」と考え、そしていつも「精神性を描きたい」と思っているといいます。まさしく佐々木先生にとって絵を描くことは、人生修行なのかもしれません。
本展では人物、風景、静物をモチーフとした幻想的な佐々木曜芸術の真髄を紹介します。ごゆっくりお楽しみ下さい。