江戸時代の武士の生活ぶりを絵巻から探る!
「江戸時代の武士」というと、どんなイメージが浮かぶでしょうか? テレビの時代劇や映画などでも見られるように、“武士の魂”である刀を携え、いつも畏まり、殿様への忠節を尽くす…そんなイメージがあります。では、実際の生活ぶりはどうだったのでしょうか?
ここに、「富山藩領山方絵巻 (とやまはんりょうやまかたえまき)」と「越富奇談島山物語 (えっぷきだんしまやまものがたり)」という2つの絵巻物があります。これらの絵巻物には、隠居した殿様の領内巡視の様子や、家老暗殺事件の顛末などが描かれており、いずれも幕末の富山藩を知る上できわめて重要な歴史資料です。その一方、描かれている武士の姿から、当時の礼儀や暮らしなどを知るための、格好のビジュアル資料ともなっているのです。
本展では、これらの絵巻物を読み解いていくことで、江戸時代の武士のあり方を紹介します。