今年から来年にかけてグループ展出品(森美術館)、各美術館での個展(東京都写真美術館、国立国際美術館、IZU PHOTO MUSEUM)が続くフィオナ・タンの最新作《Nellie》を本邦初公開致します。
今回の作品は、レンブラントの娘コルネリア(愛称ネリー)をテーマにした映像インスタレーションです。コルネリアは、1654年にオランダで生まれ、当時のオランダ領バタヴィア(現インドネシア、ジャカルタ)でこの世を去ったといわれていますが、その他にはほとんど情報が残されておらず、父親レンブラントによる肖像画のみならず、いかなる肖像も残されていません。
《Nellie》は、その生涯が謎に包まれたコルネリアの、バタヴィアでのとある一日を、インドネシアに生まれ現在はオランダを拠点とするフィオナ・タンのイマジネーションによって、鮮やかに蘇らせた映像作品です。
前回の展覧会「Photo Works」で展示したフィオナ・タンの写真作品も、一部構成を変更してひき続きご覧いただけます。合わせてご高覧ください。