3年前の災禍後「祈り」をテーマに教会の天窓から降り注ぐ光を描いてきました。光は天からのメッセージであり希望の象徴でもあります。太陽系はその名のとおり太陽に支配され、第三惑星である地球は生命体を育むのに最適な位置にありました。太古の海の中で生まれた原始生命は太陽の光で育てられ進化を続け、今尚我々もそのリズムの中で生かされています。晴れた日大きな欅の下には沢山の木漏れ日が落ちて、眺めていると天からの伝言が描かれているようで見入ってしまいます。一日中眠らない街や快適生活のために過剰なエネルギーが必要な現代、天から降り注ぐ光をもう一度見直し大きな自然のリズムの中へ返らなくてはと思います。 笠井正博