サンリツ服部美術館は、絵画の空間に焦点を当てたコレクション展を開催いたします。山水画、人物画、花鳥画の3つのテーマを4章で構成し、25点を展示。日本と中国絵画の空間構成の変遷に注目する展覧会です。
平面に確かな奥行きのある空間を描くことは、画家にとって大きな課題でした。それは仏を迎える崇高な場所であり、自らの願いや思いを馳せる理想郷であり、物語が進行する場面です。絵画は、描く対象や画題に適した空間を、絵の具や墨で描いてきました。
まず第1章では山水画を特集します。仏教経典の見返し絵や禅僧の描いた山水画が並びます。続く第2章と第3章では、人物のいる空間を取り上げます。第2章では伝説や物語に登場する人物を描いた作品を、第3章では人々の日常を捉えた風俗画を展示します。最後の第4章では、花や鳥が遊ぶ絵画をご覧いただきます。
コレクションをとおして、カラーとモノクロームで織り成す絵画空間をご堪能ください。