多くが闇に消えた
謎多きヘウゲモノ(※)の実像に迫るかつてない展覧会
※「へうげもの」とは…慶長4年(1599年)2月8日の古田織部の茶会に招かれた時の様子を記した、神谷宗湛著の茶会記『宗湛日記』に「セト茶碗ヒツミ候也。ヘウケモノ也。」とある。「瓢(ひょう)げる」には「ふざける」「おどける」の意がある。
平成26年は、武将茶人として知られる古田織部の四〇〇年忌にあたります。織部は美濃(現在の岐阜県本巣市)で生まれ、信長、秀吉、家康の三代の天下人に仕えながら、千利休の高弟として独自の茶道を創案し、陶磁器をはじめとする茶道具などに新たな価値観をもたらしました。激動の時代を生き、天下人の茶道指南役となった古田織部について、その生涯をたどるとともに、織部焼をはじめとする美濃焼と同時代に花開いた諸窯のやきものを一堂に紹介します。