ポーラ美術館は、印象派を中心とする西洋絵画と黒田清輝らの日本の洋画や日本画、さらにはガラス工芸、化粧道具、東洋陶磁など約9,500点におよぶ日本最大級のコレクションを擁して、2002年、箱根仙石原に開館しました。同コレクションはポーラ・オルビスグループのオーナーであった鈴木常司氏が、近代美術の流れがわかるように配慮をしながら、40年以上にわたって収集したものです。中でも西洋絵画は、モネ、ルノワールなどの印象派から、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホなどのポスト印象派、エコール・ド・パリ、ピカソ、マティスら20世紀絵画に至るまでの、西洋近代美術史を語るうえで欠くことのできない主要な作家の作品が体系的に収集されています。
本展では、そのコレクションの中から選りすぐり、ルノワール《レースの帽子の少女》をはじめ、モネ《睡蓮》、セザンヌ《プロヴァンスの風景》などの名品72点を一堂に展覧いたします。
ポーラ美術館のコレクションは「優しさ」や「エレガンス」、「自然の美」などを感じさせる作品が多くみられることが特徴です。珠玉の名画に触れながら、美術館で素敵なひとときをお過ごしください。