青梅美術協会の指導に長らく従事し、当館開館の契機となった洋画家の小島善太郎と、青梅市梅郷に工房を構えた陶芸家の藤本能道 (よしみち) は、ともに青梅を愛し、愛された美術家です。本展は、常設展示では公開できない大型作品を含めてご紹介する二人展です。
小島善太郎の見どころは、幅が9メートルを超える大作《孔雀》3部作が挙げられます。また、《静物(くだもの)》については、修復後初公開となります。
藤本能道の見どころは、これまで公開されることの少なかった巨大オブジェ作品5点が挙げられます。あわせて、工房に残されている鳥や花のスケッチや作陶に使用した石膏型を特別展示するほか、記録映像「藤本能道 (よしみち) の色絵磁器―釉描加彩―」(公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団制作、1987年)の上映も実施します。
貴重な資料や映像とともに、改めて青梅ゆかりの二人の美術家の足跡をたどります。