現代に生きる私たちは劇場や映画館などに行くことなく、様々な音楽、映画、演劇などの娯楽を家に居ながら楽しんだり、インターネットの発達によって好きな時に好きな場所で楽しんだりすることもできるようになっています。人々の生活の中にごく当たり前のように入り込んでいるホームエンターテインメントですが、19世紀の終わり頃に蓄音機が発明されて音楽レコードが人々の間に広がっていったことから始まりました。
今回、本学所蔵品の中から1890年代中頃から1960年代中頃までの蓄音機、ラジオ、テレビなど年代順に展示いたします。ホームエンターテインメントが当時の人々の生活にどのように受け入れられていったのか、その流れを感じ取っていただきたいと思っています。
展示は、蓄音機が発明されて家庭に普及していった1920年頃までと、ラジオ放送が始まった1920年からテレビ放送が普及していった1960年代までの2期に分けています。時代と共に、そして、技術進歩と共に変遷していったホームエンターテインメントの流れを当時の人々に想いをはせながら感じ取っていただければ幸いです。