會津八一記念館は1975(昭和50)年4月1日に開館しました。館設立の経緯は、會津八一の養女・蘭の遺志に基づき、八一を敬慕する個人・企業・団体及び新潟県・市の協力を得て建設されたものです。これまで、八一の業績をより多くの人々に伝えるべく、多角的な視点から展覧会事業に取り組んできました。収蔵品の母体は養女・蘭の旧蔵ですが、近年の積極的な対外活動により、ここ数年は、県内外の八一ゆかりの方々及び愛好者からの寄贈、寄託、購入品を収蔵しており、八一の人と芸術を偲ぶものが多いのが特色です。今夏にも、新潟日報社ビル「メディアシップ」5階(信濃川・萬代橋たもと)へ移転する運びとなりました。
本展は、慣れ親しんだ日本海沿岸の松林の地・西船見町での最後の展覧会「~ありがとう39年~収蔵品で綴る物語」展を開催します。2011年から13年までの3年間で新たに収蔵した作品を中心に、当館スタッフが収蔵品の中からおすすめの作品を選出するコーナーを加えた7つのオムニバス形式のテーマで紹介いたします。加えて、これまで開催した主な展覧会ポスターを一挙に陳列。西船見町における會津八一記念館の活動を振り返ります。