「美術館で季節を感じる」を基本テーマとして、その風景や人物を表現した作品を展示いたします。美術館で作品を見ることで、作家が感じ取った季節感や、その季節特有の風景に改めて気付き、実際の風景も今までとは少し違って見えてくるかもしれません。そんな芸術体験をしていただくべく、今期は初夏を象徴する風景や人々、ものが描かれた作品を展示いたします。
また、特集展示として、「私たちの身近で精力的に創作活動をおこなっている作家の現在を紹介する」という目的のもと、今回は、市内在住の洋画家・小椋康彦氏を特集いたします。
小椋氏は諏訪市出身で、1955年から独学で油彩画を始めてから小松秀雄氏に師事し、写実画壇展や長野県展などに精力的に出品しながら現在まで制作活動を続けています。また、諏訪市美術会設立準備会に参画し、当美術会の創設当初から地元美術発展のため、力を尽くしてきました。小椋氏の描く作品は、船を描いた作品や旅先の風景、静物など様々ですが、深みのある色彩と重厚感あるマチエールが特徴的な、趣ある作品が並びます。