新しい年度の幕開けにふさわしく、当館では春を告げる花々や昆虫、動物、鳥などを油彩・版画他で特集する企画をします。ビュフェは最終直後の暗い時代を反映するかのようなくすんだ色調の「花束」(1950)からイラスト的な「枝の上のフクロウ」(1987)まで、実に多くの花々と生き物を渉外に渡って描き続けました。そこには一人の画家の画風の変遷史を見る感があります。本展は「馬」(1951)「ゆりの花」(1955)「蝶」(1963)「赤い花」(1964)「植物誌図集」(リトグラフ・1966)「パリ」(リトグラフ・1962)「かもしか」(ドライポイント・1962)他およそ100点で構成する展覧会です。同時に初期から晩年までの代表的作品「キリストの十字架からの降架」(1948)「パレットを持つ自画像」(1948)「ピエロ」(1961)「ぺロス・ギレック」(1973)などをおよそ50点展示します。是非ご覧下さい。