彫刻の森美術館は、1969年の開館当時より彫刻のための野外美術館として、彫刻芸術の振興をはかってきました。近代彫刻の歴史をたどることができる優品や多彩な現代彫刻の数々が箱根の山に集い、自然の美しさ猛々しさと融け合う場には、彫刻と自然と来館者との対話が生まれます。
一方で、1972年から現在まで東京・丸の内仲通りに展示する彫刻の監修を務め、“環境芸術”というコンセプトのもと、地方自治体や民間企業などとともに「芸術のあるまちづくり」に取り組んできました。2010年からは、神戸・六甲山を舞台にした彫刻の枠にとらわれない現代アートの展覧会『六甲ミーツ・アート 芸術散歩』を企画制作しています。
彫刻の森美術館では、2014年9月に『六甲ミーツ・アート芸術散歩』が5周年を迎えることを記念して、第1~4回より選出した作家8名によるグループ展「ミーツ・アート森の玉手箱」を開催します。開館当初からある井上武吉設計による本館ギャラリーと、その周りの空間を活かした展示を行います。“玉手箱”に見立てたギャラリーで、奇想天外な作品との出会いをお楽しみください。