日本海側有数の都市として発展をつづける富山市。しかしその一方で、城下町であったという歴史的事実はあまり知られてはいません。そこで本展では、城下町富山400年の歴史を、3部構成で振り返ります。
第1部「近世城下町富山の出発」では、『富山様』と呼ばれた加賀藩2代藩主前田利長が整備した城と町について、その実相に迫ります。
第2部「『薬都』富山への成長」では、富山藩の「藩都」となった富山町が、売薬業の発展により「薬都」へと成長した様相を紹介します。
第3部「近代都市富山の展開」では、近世城下町を基に、鉄道の開通や神通川の河道変更など、ダイナミックに都市が変貌した様子を紹介します。
本展は、北陸新幹線開業を機に、新たに富山を訪れる方々に、この街のことを知っていただくとともに、富山の方々にとっても郷土富山の豊かな歴史性をあらためて見つめなおしていただく機会にしたいと思います。