「Refrain (リフレイン)=(音楽や詩で、同じフレーズや言葉を)反復すること、くり返すこと。」
美術作品で「くり返す」というと、近現代美術で重視されてきた作品の“オリジナリティ(独創性・唯一性)”に矛盾するものと思われるかもしれません。しかし、20世紀美術の流れにおいて実はとても重要な意味を持っているのです。また、一口に反復といっても、同一のイメージをくり返す作品、同じ動きの痕跡でできた作品、格子状に組み合わされた作品など、多様な表現があります。
本展覧会では、「反復・くり返し」という視点から当館の収蔵作品を見ることで、そこに込められた多様な意図や効果を探るとともに、その魅力をご紹介します。