「木という素材とコラボレーションするというよりは、セッションするみたいな感じかな?」と話す鈴木純郎さん。
こだわりはなく「素材ありき」で、手に入った素材を触っているうちに形になってしまうそうです。
その作品は遊び心にあふれ、自由で楽しく、そしてアート心をくすぐる、ちょっと不気味でせつなくもある純郎さんならではの世界です。
1986年、東京藝大大学院を卒業後、アフリカのムパタ・サファリロッジの家具製作のため2年間ケニアに滞在。
その後インドネシアのバリ島に移住。現地の職人といっしょに家具や造形作品を制作しながら16年間滞在。
数年前に日本に帰国。現在は玉川大学芸術学部の木工室で技術指導をしながら、ぼつぼつ制作を開始しています。
「バリにいた頃は職人と仕事をしていたけど今は一人なので、よりアーティスティックになったかな? でもゆる~い感じで楽にやっています。木工機械でしかできない形やテクニックが面白くて制作しています」と。
家具というよりは、共に暮らすアートの造形物。
バリで制作された作品と日本で制作した作品とを同時に展示販売します。
ぜひ実物に触れて異次元の世界を堪能してください。