中国の首都北京、その中心に位置する故宮は、明・清2代にわたる王朝の皇宮でした。そこには宮殿や役所、内裏として使われた大小さまざまな建築群が建ち並び、今日それらの建築群を総称して故宮博物院と呼んでいます。故宮には殷・周時代の古調然から書画、工芸、彫刻、書蹟な明・清の皇帝が集めた膨大な数の美術品が収蔵されており、世界有数の博物院としてもよく知られるところです。
本展は故宮博物院が所蔵する文化財の中から清王朝の華麗な宮廷生活をほうふつとさせる糸や絹、玉をあしらった豪華な調度品や服飾品をはじめ、歴代王朝下で中国の工芸技術の粋を集めて制作された工芸美術品約170点をよりすぐり紹介します。中国の誇る一級の文化財がこのように多数、日本で公開されることは非常に稀であり、またとない貴重な機会です。ご期待ご来場ください。