損保ジャパン美術財団の公益財団法人への移行を機に創設した本展は、財団設立以来35年に及ぶ作家支援活動の理念を継承した、公募コンクール形式の第2回目の展覧会です。
「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を公募したところ、全国各地の幅広い年齢層の889名の新進作家たちからご応募を頂きました。思いが込められた応募作品の作品本位の審査は長時間を要しました。五次「入選審査」と四次「賞審査」を経て、国際的に通用する可能性を秘めた、入選作品69点(内受賞作品9点)を決定いたしました。
不確かな社会情勢の中、創作活動には困難を伴いますが、昨年同様に今回の応募作品には、時代の感覚を捉えた、きらりと輝くものが数多くありました。油彩、アクリル、水彩、岩絵具、版画、ミクストメディアなど技法やモチーフは多岐にわたりますが、見る者の心に潤いと感動をもたらしてくれることは共通しています。
会期中、観覧者投票による「オーディエンス賞」の選出を行います。魂を揺さぶる「私が選ぶ1点」を探しながら、楽しんでご観覧ください。