太田雪輝
沖縄の大学で学び、現在東京で作陶を続けている。今回出展される器は、彼自身の辿りついた一点という。太田の焼物は、素人を感動させる素朴な力を得た。その作品は、微妙に個性をもち、土はやさしい地吹雪のあとのように静かな時間を感じさせる。
稲葉周子
大学でデザインを学び、多治見で陶芸制作活動。稲葉の作品を見ると、デザインに走りがちな気持ちを抑えて、心の内部を探ろうとする様子がうかがわれる。自然に存在する様々な形体と交信して、新しい生命を育てていくように、ていねいに優しさと温もりを創りだそうとするのが、ひしひしと伝わってくる。
星野 玄
多治見で陶芸を学び、陶芸家の多い土岐で制作活動。玄の作陶には、人をほっこりさせながら香り立つ温もりを感じる。さり気なく身近に存在して、普段の日常の中で喜びと安心感で心を温め続けてくれる。
三人展に寄せて 武田浪