庄内地域の芸術文化の動向をたどり、郷土ゆかりの作家と作品、資料を紹介する「庄内の美術家たち」展を開催します。
シリーズ第9回となる本展では、明治以降に活躍した画僧市原円潭と、花鳥山水を得意とした文人画家石川拝山、そして拝山の門人である大滝雨山、大瀧月窓の画業を振り返ります。
幕末から明治へと時代が変わるなかで、西洋文化の普及は日本画壇に大きな影響を与えました。伝統的な日本画から、西洋美術に対抗しうる、さらに一歩進んだ新日本画の創造が叫ばれるようになり、その後、昭和にかけて日本の美術は大きな変貌を遂げていくことになります。そうした時代の移り変わりのなかで、伝統を重んじながらも、独自の画技を磨いた人物たちの50作品を展覧します。