中国4500年の歴史を、陶磁器のデザインと色彩で感じてみよう。
世界四大文明の一つ、黄河文明の発祥の地である中国では、約1万年前に「やきもの」が誕生し、中国陶磁は優れた造形美と高い技術によって、世界の陶磁器をリードしてきました。
東京富士美術館の中国陶磁は、新石器時代から清時代にいたる4500年の中国陶磁史が俯瞰 (ふかん) できる作品群で構成されていますが、本展では、各時代の主要な作品の中から厳選した、重要美術品2点を含む125点の名品を公開します。
本展は当館所蔵の中国陶磁器の白眉 (はくび) をまとめて紹介する館外初の展覧会として当館が企画協力し、2012年9月に日本六古窯の一つである丹波の地に立地する兵庫陶芸美術館で開催された「日中国交正常化40周年記念 東京富士美術館所蔵中国陶磁名品展」がご好評をいただき、その里帰 (さとがえ) り展として開催するものです。この展覧会を通して多くの方々が中国陶磁への関心と理解を深められ、その作品を生み出した豊潤 (ほうじゅん) な美の精神にふれていただくことを念願してやみません。