19世紀後半、フランスを中心に花開いた印象派の絵画は、それまでの西洋画の常識を覆し新しい時代の幕開けを告げました。そして20世紀に入ると、フォーヴィスムやキュビスムなど現代美術の基礎を形づくった芸術運動がフランスから発信され、自然の再現という呪縛から美術家を解き放ちました。
活気にあふれたパリには新しい表現を求めて国内外から芸術家たちが集まり、エコール・ド・パリと呼ばれた彼らは、優れた個性的な作品を次々と生み出しました。
本展覧会では山形美術館所蔵の服部コレクションにより、フォーヴィスムに始まる20世紀フランス絵画の流れを、ピカソ、シャガールをはじめ現代フランスを代表する巨匠たちの作品60点でたどります。フランスの香り高いエスプリをご堪能いただければ幸いです。