二〇一四年は、茶の湯を大成した千利休を祖とする千家二代少庵(一五四六~一六一四)の没後四百年にあたります。この節目の年を記念して、茶聖・千利休と少庵にスポットをあてた展覧会を開催いたします。利休ゆかりの品をはじめ、利休の子息少庵と道安、そして、千家三代の宗旦ゆかりの書画と茶道具のほか、利休の系譜に連なる千家(表千家・裏千家・武者小路千家)の茶匠ゆかりの品々が一堂に並びます。この機会に、現代につながる利休の茶と利休が求めた美のかたちを、その遺風とともにご覧ください。本展が、世界に誇る茶の湯文化の魅力と奥深さにふれる契機となれば幸いです。
なお、今年も会期後半の二月十五日(土)から三月十六日(日)の間に愛らしい「次郎左衛門雛」を特別展示いたします。