駿河湾と天城山脈に連なる山々に囲まれ、豊かな自然に恵まれた西伊豆町は、全国でも数少ない「珪石」というガラス原料の産地でした。このような歴史を背景に「ガラス文化の里づくり」事業が推し進められる中で、当地域を活動拠点とするガラス作家も現れるに至りました。
黄金崎クリスタルパークでは、2004年に初めて、こうした当地域在住のガラス作家を紹介する展覧会を開催いたしました。以来、当展は3年に一度行われ、このたび第4回展を迎えることとなり、彼らの創作活動の成果を発表する重要な場となっています。更に、その情報を広く国内外に向けて発信していくことで、地元のガラス文化の振興にも貢献しています。
当展では、西伊豆町在住のガラス作家が手掛けた、多彩なガラス造形作品の新作が展示されます。更に、2010年の前回に引き続き「西伊豆」というテーマによる課題作品もあわせて出品されます。西伊豆町のガラス作家たちをより多くの皆さまに知っていただき、その造形に親しんでいただく機会を提供できれば幸いです。