神奈川県民ホールギャラリーでは、近年、「日常/場違い」(2009年)、「泉太郎展 こねる」(2010年)、「日常/ワケあり」(2011年)、「さわひらき展 Whirl」(2012年)など、若手作家による広大な展示室を活用した企画展を開催してきました。今回は「日常/」シリーズ第3弾、「日常/オフレコ」です。本展の会場は、KAAT神奈川芸術劇場の中スタジオという身体表現のための空間で、近年の展覧会では、初めてホワイトキューブからブラックボックスに場を移して開催します。マスコミ用語「オフレコ」は、「Off the Record」の略語で、「記録にとどめないこと」を意味します。国内外で活動する気鋭の5人の美術作家は、彼ら独自の思考と手法でこのテーマをもとに、われわれの社会、環境、生活そして人生の背後にある、様々な記録や記憶を作品の中に「オフ」します。作品に隠されたこれらの「オフレコ」を解き明かしてみてはいかがですか。