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タイトル等
KyotoSeikaUniv. Textile Work 染色のメチエシリーズ vol.1 捺染
フラット
会場
GALLERY5 MARONIE
会期
2013-12-03~2013-12-08
開催時間
12:00PM~7:00PM
日 6:00PM
概要
版等を使い布に直接色やかたちを染めることを捺染といいます。木版、型紙、シルクスクリーン等様々な染色技法が紀元前から世界各国で発生し現在にあります。版にかたちを託し刷り込み「かたち」の特性はプレーンでフラットな色面にあります。近現代の油画の影響によると思われる色やかたちの境界が曖昧な絵画構成が多くみられる染色の世界でハードエッジな色面性の中に奥行きをつくり出す日本的造形世を捺染、シルクスクリーンは持っています。
また、染色は美術の先端への存在性が曖昧です。伝統あるいは工芸等、既存の評価概念内にとどまろうとしたり、造形以外の情緒的な染みやかすれ、線のよじれなどに制作側も鑑賞側も魅力を見いだそうとしている傾向があります。
今後出品者がそれぞれ、アートとして染色を、またメチエ化したテクニックがつくり出す造形世界を、探求するシリーズ第1回です。
市村冨美夫 (京都精華大学教授)
本展は、京都精華大学芸術学部素材表現学科テキスタイルコースの在学生2名と卒業生2名、そして教員2名によるグループ展です。私は2005年からJTC日本テキスタイルカウンシル主催「テキスタイルの未来形」展のキュレーターとして毎年のように各地の美術館やギャラリーなどでお世話になり、そのご縁で2010年からテキスタイルコースの講師とし大学教育に関わってきました。
本展は「染織のメチエシリーズ」というシリーズ展の第一回目、「捺染」です。「捺染」という技法は、版画にとてもよく似ています、というか版画表現そのものです。複製芸術である版画の中でも木版、型紙(ステンシル)、シルクスクリーンなどは、とても馴染みのあるメディアです。
今回のグループ展では、日頃からメッセージ性の高い作品を制作している在学生と卒業生が選ばれました。彼女たちの目からみた社会とアートの関係を紡ぎ出します。社会に対する個人的な疑問や違和感がモチベーションとなり、社会に対して問いかけ共に考えるという共通の姿勢や態度を持っています。
今日アートは社会との関係で成立し、作家個々のメッセージは社会に投げかけられ社会の矛盾や問題を洗い出します。よく言われることですがデザインは、問題や課題を解決し、アートは問題を浮き彫りにします。
これに対して教員たちは、彼女たちから投げかけられたメッセージと問いに対して共に考え、理想的には答えを導きだせればと思っています。この実験的な試みは、毎年継続して企画・開催していきたいと考えています。
加藤義夫 (キュレーター/美術評論)
ホームページ
http://www.gallery-maronie.com/next-space5/2079/
会場住所
〒604-8027
京都府京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町
ホームページ
http://www.gallery-maronie.com
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