水玉が並んでいる器。
ポップで、シックです。
すきっとして現代的な印象ながら、焼き物としての高級感があります。
佐々木文代さんの器は、伝統的な技術に裏付けされた端正な仕事です。
手仕事としての繊細な配慮が行き届いているからでしょうか。茶道具、お重箱に至るまで『ドット』という単純なモティーフでも持ちこたえてしまいます。
「この5~6年、ずっと水玉文様を続けていますが飽きません。大きさ、並べ方、色の調子など、居心地の良いバランスを探りながらの制作は尽きることがありません」
佐々木さんにとっての制作は、自然体なのでしょう。
旧いものの写しとかではなく、
こだわりや狙いということではなく、
『感じの良い器』という、自分の五感を大切にしています。
ご縁があって、サボア・ヴィーブルでは初めての展覧会です。
佐々木さんの仕事ぶりを知る程に、新作との出会いが楽しみです。