国内外の美術館企画展などで作品を発表している作家5人を選び、「クインテット」(五重奏)と題するシリーズ展覧会を開催いたします。日々研鑽を積み、継続的な作品発表の実績があり、"風景"をテーマに制作している5作家、児玉靖枝、川田祐子、金田実生、森川美紀、浅見貴子の様々な手法で捉えた作品をご紹介する展覧会です。
日本人にとって風景は身近なテーマです。出品作家たちは、日常接する景色・気配を、それぞれの方法で咀嚼し、自分なりの表現方法で画面に風景を描写しています。彼女らは、風景を写実的に捉えるというよりも、事物の特徴を際立たせ抽象化することで、季節、時間、天候、そして時代の空気、心象、記憶などを表現しているといえます。
出品作家たちの近作と新作は、見る者の想像力を喚起し、無限に広がる「視覚の愉しみ」を感じさせてくれます。出品作家の5人は、それぞれの成果によって現代美術史に深く刻まれる五つ星作家たちであり、本展で輝く音色の五重奏を奏でてくれます。