タイトル等
善住芳枝展
会場
ギャラリー白 ギャラリー白3
会期
2013-11-04~2013-11-09
開催時間
11:00~19:00
[土]11:00-17:00
概要
深く沈んだ背景に、鮮烈な色の大胆なストローク。等身大を超える善住芳枝の大作は、何よりもまず、その迫力で見る者を魅了する。
激しく吹き荒れるようなここ数年来の作風は、一目で善住とわかる際立ったものだが、かといって善住は、ひとところに安住しているわけではない。毎年欠かさず重ねてきた発表のたびごとに、むしろ何かしらの変化を見せてきた。
今年9月にギャラリー白で開催されたグループ展「ペインタリネス2013」では、以前は背景として空間の深みをん見せていたはずの沈んだ色合いは、鮮やかな色の飛沫で、もはやほとんど覆い隠されてしまっていた。かといって、全体が均質な、いわゆるオールオーバーな画面になっているわけでもない。後からのせる色でかき消されることがわかっていながら何色も重ねたという下地は、飛び散る原色の合間から、なお微妙な表情を垣間見せている。一方で幾重もの飛沫の、さらにその上には、かつてなく細くしなやかな色の線が踊る。
自作について善住は、自由であると同時にきちんとした型を持つものでありたい、と語っている。また動と共に静を感じさせるものでありたい、とも言う。たしかに一見、自由奔放な善住の画面では、過激な色彩が見事に調和してもいる。あるいは、自由奔放であるだけに、画面を成り立たせる微妙なバランスこそが重要なのだとも言えるだろう。
最近作ではそのバランスが、相当に複雑なことになってきたようである。これまで善住の作品といえば、激しさや強さといった面ばかりが語られがちであった。ストローク、色彩、そして気魄。いずれも圧倒的なものたちが、まずは目と心を奪うことは間違いないのだけれども、だからこそ見る側もそこで満足してしまうのではなく、ただそれだけではない善住芳枝を、あらためてじっくりと見つめ語ることが、そろそろ必要なのかもしれない。
江上 ゆか (兵庫県立美術館 学芸員)
会場住所
〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル2F
交通案内
●JR大阪駅/地下鉄梅田駅より約15分
●京阪/地下鉄淀屋橋駅1番出口より約10分
●地下鉄南森町駅2番出口より約10分
●京阪なにわ橋駅1番出口より約5分
ホームページ
http://galleryhaku.com/
会場問合せ先
06-6363-0493 [email protected]
大阪府大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル2F
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