彩彫会(さいちょうかい)とは、昭和34年(1959)から昭和63年(1988)まで30年に亘り活動した砺波の美術グループの呼称です。その名に表されているように、県内在住の画家や彫刻家が所属会派を超えて集い、グループ展として積極的な活動を通じて、戦後の県内美術の一時代をリードしました。同会からは県内外で活躍する著名な美術家が多く輩出されており、また現在も多くの美術家が活動を続けています。閉会から25年になるのを機に、この会が戦後の県内美術に及ぼした影響とその業績、関係作家の動向を作品や資料などから振り返ります。