人の心はどうあるべきか。
特に「負」の感情。
それは公衆に共有されることはない。
人々は、「負」から不幸が生まれると考える。
だからそれは、表に出せない個人的なモノとなる。
世の中が不安で覆われているからなのか。
ポジティブこそ最善であり、ネガティブを排斥する。
「負」の感情から目をそらし、表面的な美しさだけを見つめる。
昨今、そんな風潮が渦巻いているのを感じる。
しかしそれは、心地よさで自分を納得させているだけにすぎない。
「負」を認めるべきではないだろうか。
上辺だけの心地よさに手を伸ばしても、何も変わらない。
「負」の感情は、それと向き合うことでのみ解消すると、私は思う。
自分の中に「負」があるならば、それを無視してはいけない。
だから私は、自己を内省する人間を描く。