- タイトル等
シュールレアリスムから抽象へ、そして幾何学的構成から脱構築へ…。
変貌を遂げながら制作を続けた美術家・土屋幸夫(1911~1996)。
商業デザイナー、教育者としての足跡も交え、その多彩な仕事を今こそ、ここに。
変化を続け、だからこそ/それでもなお、変わらなかった人がそこにいる。
- 会場
- 目黒区美術館
- 会期
- 2013-10-19~2013-12-08
- 休催日
- 月曜日 11月4日(月)開館、11月5日(火)休館
- 開催時間
- 10:00~18:00
ご入館は17:30までに
- 観覧料
- 一般 500(400)円、大高生・65歳以上 400(300)円、小中生以下無料
( )内は20名以上の団体料金、障がいのある方は半額・付添者1名は無料
- 主催者
- 公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
- 協賛・協力等
- 助成●公益財団法人 花王芸術・科学財団
- 概要
artist●土屋幸夫(1911・明治44年~1996・平成8年)は広島県尾道市で生まれ、東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部)工芸図案科を卒業。1933・昭和8年、第2回独立美術展に初入選を果たし、その後は創起美術協会や美術文化協会の創立に関わるなど、シュールレアリスムはじめ尖端的な絵画を探求。応召を経て戦後は日本アヴァンギャルド美術家クラブ結成にも参加。その後も個展やグループ展で発表を続けました。1954年、ヨーロッパに渡った土屋はフランスで出会ったアンフォルメル運動など新たな動向にふれ、大胆な抽象絵画を次々に生みだすことになります。その後は、当時最先端だった構造主義や記号論にも関心を深めつつ、幾何学的な色面の構成へと転じ、さらにレディメイドやインスタレーションの手法も取り入れつつ斬新な作品を残しました。
designer●土屋は、画家・美術家として活動しただけでなく、戦前から商業デザインにも深くかかわり、製薬製品のパッケージから販促印刷物までのデザインをはじめ、多くの優れたデザインを残しています。1950年代後半、土屋のデザイン事務所「土屋画室」には、無名時代の伊丹十三(俳優・映画監督)も所属していましたが、当時の土屋は学芸大学前に居を構え、目黒区とも浅からぬ縁があります。
educator●1957・昭和32年から土屋は長く武蔵野美術大学で教鞭をとり、戦後の美術大学におけるデザイン教育の黎明に深くかかわりました。また、1975・昭和50年からは東京・銀座に「現代芸術研究室」を創設・主宰(1981・昭和56年まで)、自らの美術家としての活動だけでなく、若い世代の作家に発表の機会を設けるなど、大学教育の枠を越えた影響を多くの人に与えたことも特筆されます。
exhibition●本展はこうした土屋の活動の足跡を、没後、自宅アトリエに残されていた、戦前から晩年にいたる絵画をはじめとする美術作品を中心に、デザイン資料等を交えて回顧いたします。
- イベント情報
- ギャラリートーク
日程:2013年10月27日(日)、11月24日(日)
14:00~15:30
事前申し込みは不要です。
参加費:無料 (ただし開催中の「土屋幸夫展」当日観覧券が必要です)
定員:各日先着20名
ガイド:目黒区美術館学芸員
- ホームページ
- http://mmat.jp/exhibition/archives/ex131019