17-18世紀は、フランスの美術が隆盛した時代です。理性と節度を重んじた典雅な古典主義絵画は、全ヨーロッパの宮廷美術の手本となりました。その後も華麗なロココ様式やナポレオン時代の新古典主義など豊かな美術様式を生みだし、一方ではドラクロワのロマン主義絵画やミレーらバルビゾン派の絵画など、多彩な展開を見せました。近世のフランス美術は、世界の美術界をリードする存在となっていきました。本展では、東京富士美術館のコレクションから、この時代のフランス美術の油彩画と版画、合計70点をご紹介します。近世フランス美術の珠玉の名品たちと出会うまたとない機会となるものと考えます。