吉岡徳仁(1967年生まれ)は、アート、デザイン、建築など幅広い領域において自由な着想と実験的な創作から生まれる作品により、世界に最も影響を与える創り手の一人として、国内外で高く評価されています。吉岡の公立館初の大規模個展として開催される本展では、新作として、音楽を聴かせながら結晶化させた絵画「Swan Lake」、結晶化した薔薇の彫刻「Rose」、7つの糸から生み出される椅子「蜘蛛の糸」などを発表します。また、クリスタルプリズムでつくられた建築「虹の教会」など、インスタレーションを含む代表作/国内初公開作品を展示し、その卓越した魅力を探ります。本展は、彼の考える人間と自然の関係性とは何か、それが彼によって「Crystallize(=形を与え、結実させる)」する光景を共有し、次なる創造について考えるための貴重な契機となるでしょう。